2012年3月11日

あれから1年

こんにちは。Kenです。

あれからちょうど1年。震災は信じたくない出来事でしたが、それでも日本も地球も回っています。戻ることのできない過去より、これから迎える未来を変えていきましょう。

先月末に、同じく昨年2月22日に大地震があり1年が過ぎたクライストチャーチを訪問してきました。現場を自分自身の目で見て、何か復興のヒントが得られないかできるだけ多くの現地の人々の声を聞いて周りました。阪神大震災で焼け野原になった神戸が不死鳥の如く復興する様子をリアルタイムで見てきましたが、それと比べたら正直なんてスローな復興スピードだという感想です。



被害の大きかった街の中心エリアはレッドゾーンと呼ばれ、いまだ工事中の立ち入り禁止区域となっています。ホテルや商業施設のほどんとがこのエリアにあったため街はそこにあるべきものがことごとくないという状態です。そんな状況にも関わらず概してみんな明るく前向きなのが印象的でした。


かつては街の中心でショッピングモールなどがあったそのシティーセンターは、今、復興のシンボルとして『Re:Start』という名の下、息を吹き返し始めています。再建築の時間や耐震性を考えコンテナで作られた被災地とは思えぬモダンな雰囲気のこのショッピングエリアは、崩れたビルの街の中で希望の光を放っています。今はまだ狭い範囲ですが着実に拡大されており、これが完成したらどんな素敵な街になるんだろうと新しい未来を期待せずにはいられません。職場が倒壊しても元気なショップ店員のお姉さんや、観光客を迎えようと笑顔で地図を配るおっちゃんの姿に胸が熱くなります。




留学に関しても触れておくとスクールの多くは中心地にあったので廃校せざるを得ず留学生もオークラーンドに流れているのが実情です。郊外にあるスクールは元気です。多くのクライストチャーチの方に、メディアの報道にいろいろ誤解されていることけど、中心地以外は何も問題ないからもっと多くの人に来て欲しい言われました。留学都市としておすすめかどうかは本人の求めるものによりますが留学を考えている方がいましたらご相談いただければ力になれると思います。

それでは今日はこのへんで。明日はバンクーバーやトロントの各地で震災イベントがあります。ぜひみなさんもご参加ください。被災地支援はまだまだこれからです。それぞれができることをやり、共に未来を変えていきましょう。


U23の震災支援に対する取り組みはこちら